海外との架け橋になれる人材が求められる
薬剤業務では、医師からの処方で薬を調合したり、医薬品の説明などを薬局などで行う内容が一般的ですが、周りと違った持ち味があり、なおかつ、グローバルに活かせる語学力を持っているならば、幅広く活躍が期待できます。
外国人に人気のあるスポットに必要となる
外国人対応は医療業界でも増えている方で、全国の調剤薬局で経験したことのあるアンケート結果でも、半数以上が対応済みと回答しています。来局が増える中で、対応できるスタッフがいないケースも実に8割近く占めているほどです。
旅行者も増え、クレジットカード利用者に対する医療保険も充実しています。地方でも外国人と接する機会は今後増える見込みで、薬剤師の仕事にも自ずと英会話が必須となります。特に、アジア系観光客から絶大なる人気を誇るのが、日本品質とも謳われる、風邪薬や頭痛薬などの常備薬、化粧品や健康食品などを扱うドラッグストアで、人気の高いスポットです。
当然ながら、そこで働くスタッフも商品の説明などの会話が必要です。
読み書きができるだけでも十分に活躍
調剤薬局を訪れる外国人の多くは、旅行や観光の訪日のみならず、日本在住の人も少なくありません。当然ながら、ある程度の言葉は理解できるものの、医療用語は日本人でこそ難しく、処方薬や服用方法について理解するのは外国人には、些かムリがあります。
薬剤業務においても、英会話ができることにこしたことはないものの、情報を伝える難しさもあり、最近では英語版での注意書きや説明書が作成されており、目からの情報にも努めています。
また求人に関しても、会話ができる医師や看護師ばかりではありません。英会話ができる薬剤師は重宝される傾向で、就職や転職、転科を視野に活動する場合にも、スキルが一層際立ち、仕事探しに有利に働きます。
病院だけでなく多方面に活躍することができる
グローバル化している地域や首都圏などでは、海外との接点もあり、薬剤師にとっても語学力が必要ですが、特に英語を完璧にマスターするならば、ビジネスとメディカル英語を中心に習得するのがベストです。
先進医療情報から治療技術、薬学などの分野に関する書籍であったり、論文を読み込むなど、日常にも取り入れることは可能です。この結果、医療翻訳の仕事や通訳者としてなどの転職にも有利です。さらには、日本で開発する医薬品に携わるのが製薬会社ですが、海外へ展開したり輸入して販売するのは外資系で、こうした製薬会社もグローバル化しています。
元々、外資系企業に努めていた経験、貿易関連も同様に、異職から薬剤スキルを身につけ、活躍することも可能です。