意外に知らないところでも活躍しています
薬剤で商売をする人は国家資格がないと活動できませんが、その範囲は皆さんがご存知の分野だけでなく、意外に知らない分野もそれなりに存在します。そしてその活動範囲は拡大傾向であり、チーム医療の一端を担っています。
皆さんが目に見える分野が数も多くなります
薬剤師として活動するには薬科大学を6年かけて卒業し、さらに国家資格を得る必要があります。これで初めて薬に関わる仕事をすることができます。現在は30万人近くが在籍していていますが、今のところ大学が4年制から6年制になったので、一時的に足りないとも言われています。
ちなみに30万人の数は医師とほぼ同数に対して歯科医師が約10万人程度、看護士や准看護師の約140万人程度となっています。その薬に関わる業務ができる種類の中でもっとも数多く存在するのが販売業となります。
具体的にはドラッグストアや調剤薬局がそれに該当します。これらの販売業に関わる人の数は薬科大学を卒業した人の約半数程度になるともいわれます。
病院や製薬会社ではどんな活動をしてるか
その次に多いのが病院勤務で、これは大学病院とかなど割と大きな病院で勤務をしています。ここでも患者の薬の調合を医師の診断書に従って調合していますが、病院ではそれ以外に手術室などで医師の指示に従って手術中に使用する薬の調合などを行っています。
病院以外では製薬会社の存在がなければ薬が成り立ちません。その製薬会社では新薬の研究開発のイメージが強いですが、実際に会社で勤務してるのは研究員だけでなく営業の人もいます。営業では病院やドラッグストアなどに薬を売り込みますが、薬の知識がなければ相手に正しいことを伝えることができないからです。
なので営業の人も薬剤師としての資格を有しています。
学校でも薬と関係ないところで活動を
他の仕事の種類としては意外に知らない分野での業務もそれに含まれます。そのうちの1つが学校での活動となります。学校では体調の悪い人をケアするための保健士さんがイメージしますが、それとは別に薬とは関係なさそうな活動もそれの対象となっています。
これらの場所での活動は学校保健安全法で定められていて、委託された薬剤師の人が学校環境衛生基準の範囲であるか否かを定期的に調べています。具体的には室内の照明や窓からの調光度合や騒音レベル、プールや飲料水の水質検査、その他学校内の衛生状態が基準値に達してるかの調査となります。
これらの環境基準を調べる調査担当者は学校とは別に工場や大規模オフィスや商業施設にも要求されていて、それぞれ資格を持つ人が雇用されて業務を遂行しています。