唯一型にハマらない項目だから念を入れる
転職活動の履歴書を書く際に、動機の書き方で悩む薬剤師も少なくありません。適当に書いてしまっては書類選考に受かっても、面接で不合格になることもあるようです。転職コンサルタントが提案する内容をヒントにすることもポイントになり、貢献がカギになります。
転用して書くことはなるだけ避けるべき
履歴書は、書く文量も限られていますが、よくある例文に頼るのは避けましょう。志望の動機を書く際、WEBサイトの文に頼る方も少なくありませんが、見破る目利きに優れた人物が採用担当者に抜擢されています。書類選考を幾度となく行い、志望の動機を応募者数だけ読み込んでいるので、経営や治療方針を認識して志望している履歴書であるのか、一目瞭然なのだそうです。
薬剤師に限ってではないものの、履歴書の中で型にハマらず、転職にかける思い、仕事に対する熱意や考えなどをアピールできるのが志望動機のウリです。熱意が伝わるには何を書くべきなのか、キャリアビジョン、成果や貢献、この職場を選んだ理由を伝えることです。
将来までがしっかり見える内容が必要
職を変えるということは、多少なりとも経験があり、それを生かして成果を挙げたいという意欲を示すことが、担当者の心に響くようです。どうしてもここでなければならない、ここで働きたいという熱意が伝わらなければ、雇用側には何のメリットもありません。
例えば、薬物療法に取り入れたい漢方専門家として深く学び、スキルアップしたいと考えていますといったように、今だけでなく、将来の意思を伝えましょう。興味を持ってくれなければ意味がない、雇用側の率直な意見です。
最近でならば、患者さんのQOLを高めるための姿勢に共感している文もおすすめで、興味を持った内容を盛り込みましょう。
雇用したくなるメリットを書き記す
最終的には、書類選考から篩に掛けられ、面接に進みます。志望動機について質問されることもあり、履歴書上だけの枠で考えていては、内定はもらえません。経験を生かしたい、育児と両立したいなどの漠然とした内容、具体性に欠ける内容は、働く場所は余所にもあることを印象深くさせてしまうため、避けましょう。
雇用するからには、何かを成し遂げる人材、貢献してくれる人材を求めています。ですから、自身の強みも付け加えるだけで、活躍を期待してもらうことができます。前職ではこうした活動をしたからこそ、採用していただけるなら、こうしたことができるなど、即戦力のアピールは必要です。
気を付けたいのは、自分を成長させてくれるだけで終わる内容です。要望だけを伝えて貢献できないのなら必要なし、という判断に陥りがち、だからこそ、貢献できる内容で締めくくりましょう。