資格を持っていると転職に有利な三つの理由とは
薬剤師の資格を持っていると比較的自由に職場を選んで働くことができます。年齢も性別も関係なく他の仕事を選べる状況があるのはなぜなのでしょうか。三つの観点から資格を持っているだけで優遇される理由を考えてみましょう。
医療業界でニーズが高まっているから
ニーズが着実に高まってきていて引く手数多になっているのが最も大きな理由です。医療業界では医薬分業が活発に行われるようになりました。医療チームの一員として医療に参画することが求められるようになり、病院でも重要な役割を果たすようになってきています。
医薬品のプロフェッショナルとしての活躍が求められるため、優秀な人材を獲得したいと考える病院が増えているのが現状です。そのため、キャリアを持っていて即戦力になる人を中途採用で獲得しようとする現場が増えています。
一方、院外処方箋が増えた影響で調剤薬局でのニーズも高まってきました。以前に比べて大量の処方箋を処理しなければならない現場が多く、人材確保が大きな課題となっています。調剤をするためには資格がなければならないので、必然的に資格があるなら積極的に受け入れたいと考えるようになっているのです。調剤薬局では未経験者でも歓迎し、現場で教育して働いてもらえるようにする動きも強まっています。
就職しても離職してしまう人が多いから
女性の働き手が多くて離職するケースが多いのも中途採用が活発に行われている理由です。育児と仕事の両立が難しいという悩みはどの業界でもつきものですが、病院や調剤薬局で働いていると意外に大変に感じる人が多いのも確かです。
離職してしまった穴を埋めるためには新しい人材が必要で、新卒だけでなく職場が合わなかった人や再就職を考えている人などをターゲットにした募集を活発に行っています。人材確保のために育児との両立をしやすい待遇を与えている求人が中途採用では豊富です。
さらに資格の取得が難しくなっているから
薬剤師の資格を取得するのが難しくなっているのも転職する際に資格を持っているだけで有利な理由です。以前は四年制のカリキュラムを終えて国家試験に合格すれば資格を取れましたが、現在では六年制のカリキュラムを修了しなければなりません。
二年間も長く大学に通うのは大変と感じる人も多いでしょう。十分な教育を受けた人しか資格を取得できなくなっているため、資格を持っている人が重宝されるようになっているのです。