人気の薬剤師資格の取得は難しいのか
寒い時期になりカラカラとした空気で乾燥が気になると流行りだすのが、風邪やインフルエンザなどのウイルス性の感染症です。病院で医師の診断を受けた後に処方箋をもらい、調剤薬局や病院で薬剤を受け取る時にお世話になっているのが薬剤師さんです。女性でも働きやすく求人も多いので人気の職業です。
年に1度3月に行われる国家試験の難易度
薬剤師になるためには薬学部のある大学で6年間学び、国家試験に合格することが必要です。以前までは4年間のカリキュラムで受験できたのですが、より質の高さを求め平成18年度より6年制に変更されました。国家試験は年に1度、3月に2日間の日程で実施され、試験内容は物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務の7項目に分かれています。
合格率は60%から80%の年が多く、ここ数年では70%以上をキープしていて、しっかりと勉学に励めばそこまで難易度は高くないでしょう。大学によって合格率の差があるため、入学が簡単だからと進学を決めるのではなく、しっかりと合格率も確認しておくと安心です。
合格率が低ければ、学校の他にも試験に向けて積極的に自習をする必要があります。また資格取得にあたり応募資格に年齢制限がないため、社会人になってからの受験も可能です。しかし仕事をしながらの対策になるため、合格率はかなり低くなります。
国家資格を持っているため高時給
主な仕事内容として調剤薬局では、医師から指示された薬剤の調剤をし、患者さんに薬の正しい飲み方を説明します。またお薬手帳を参考に他の薬は飲んでいないか、飲んでいたとしたら飲み合わせは大丈夫かなどの確認をしていきます。
ドラッグストアでは一般向けの医薬品を販売するため、消費者から具体的な症状を聞き、それに適した薬剤の提案を行います。また一緒に販売されている一般商品のレジ打ちや商品陳列も行うため、調剤薬局よりも多少時給が高くなります。
正社員や派遣社員など雇用形態は様々ですがアルバイトやパートの場合、国家資格を保有するため一般的よりも高時給になります。短時間でもフルタイム並みに稼げるので、子育て中のママ世代でも働きに出る方も多いです。
一般消費者向けだけではなく、企業でも活躍できる
他にも製薬会社の場合は薬剤の研究・開発に取り組んだり、薬剤の情報を収集・管理し、医療関係者からの問い合わせに対応したりします。また薬事法で化粧品は取り扱いを規制されているため、化粧品メーカーでの化粧品の商品開発なども行えます。
対患者さんだけではなく企業に勤務して活躍している方も沢山いらっしゃいます。