気になる将来性と業界の就職状況
どの専門資格も同じ様に言われている人手不足の深刻化や逆に10年後には飽和する等は、当然薬剤師の業界も言われてきました。様々な法改正や働き方の多様性ができ、将来を考える方も多いでしょう。実際この業界はどの様な事になっているのでしょうか。
将来性は暗くはなく安定職として健在
薬剤師の将来性については2000年頃より10年後は飽和状態になるとよく言われてきました。実際は全く異なり、業界は深く考える必要はありません。10年程前では厚生労働省が発表している有効求人倍率は7倍程でした。
現在は10倍程であり、人材不足は昔よりも深刻化しています。つまり資格を有しているのであれば就職に困る事はありません。職種だけ見ると明らかに将来性は優れています。以前より言われていますが飽和する事はなく経過しています。
転職状況と年収に変わりはないのか
働く場所は病院や薬局のイメージがあるでしょうが、現在はドラッグストアやコンビニ等多くの場で求められています。また医薬品の営業であるMR等も高収入として人気です。年収は平均で600万円程ですが、これはパート等全ての働き方を含めています。
場所によって年収は変わりますが業界全体では落ちていない状況です。需要が高いので転職市場も活発であり、求める働き方がしやすい様になっています。ただし資格を有していれば誰でもと言う事は当然なく、一昔前より職歴やキャリアがみられる様になっています。
当然転職を多く繰り返している事はマイナスイメージとなる傾向にあるのは、他の業界同様です。
派遣での働き方についてリスクも知っておくべき
薬剤師の業界は人手不足なので派遣での働き方も活発的に行われています。派遣も高額求人も多く働き方として魅力的ではありますが、活用しやすい面だけでなくリスクも知っておく必要はあります。派遣の場合はその会社が代わりを見つけると契約満了となります。
そうすると他の職場に派遣される形になりますので、人間関係の構築等が最初からになります。有資格者としてやこれまでの経験で、その職場での働き方に苦労する事は少ないでしょう。しかし職場によって方針や物品の配置も異なるので、それらも最初から覚えていく事が必要になります。
派遣は働く方にはメリットがありますが、依頼する企業や病院の人事担当にとっては苦渋の選択です。年収600万円の人材を依頼しても実際それだけでなく、派遣会社にも支払わないといけないからです。また派遣会社より就業規則があるので、大変な状況の時でも時間をずらす事なく休憩時間その人材には等配慮する必要があります。そうした面から現場職員からの目もあり、収入面は申し分ないですが働く環境についてはネガティブな感情を持たれる傾向にはあります。