気になる求人募集の将来性はどうなのか
制度がスタートして以来、求人募集が豊富だったこともあり将来性がある職業として知られるのが薬剤師。しかし、ここ数年で状況がどう変化したのかや将来性が見込めるのかについては、気になるところかもしれません。この記事では、その将来について詳しく見ていくことにします。
有効求人倍率はピークは過ぎたものの未だに高水準
この制度がスタートしてからしばらく経過し、有効求人倍率は低下してきました。このため資格を持っていれば職場は割と自由に選べていたのですが、現在では選択肢が狭まっています。とは言っても、一般の職業平均に比べるとまだまだ高水準を維持しており、就職・転職に強い職業であることには変わりないでしょう。
地方では需要が多くて職場を選びやすい
都市部では資格保持者が増えており、求人倍率も安定してきましたが、地方ではまだまだ薬剤師への需要は豊富なエリアが多いところもあります。もちろん、都市部でも求人は多数ありますが、地方によっては特に需要が多い場所もあるわけです。
地方行政は近年、人口減少や高齢化によって医療機関や薬局スタッフの準備が覚束ない上に、都市へ若者が流出しており、問題に拍車がかかっています。結果的に好待遇で積極採用している街を選べば、下手に都市部で探すよりも良い場合があるかもしれません。
健康ブームとセルフメディケーションが需要を加速
近年は健康ブームとセルフメディケーションのために薬剤師への需要が増加しています。この流れは今後しばらくは確実に続くと考えられているため、就職・転職の際にはプラス材料と言えるでしょう。
まず健康ブームは高度高齢化社会を迎えるにあたって、できるだけ健康を維持したい方が増えているのが特徴です。サプリや機能性表示食品などを日常的に取り入れる方が増えているため、ドラッグスーパーへのニーズが年々高まっています。
そうなると当然ですが、専門知識があるスタッフも必要性が高まってきており、ドラックスーパーへの就職へも好影響が期待可能です。セルフメディケーションは自身で健康管理を行いつつ医療に関する知識を深め、軽度な疾患・病気は自分で治療するための取り組みをさします。
健康の増進と共に、医療費を削減するために取り組みが始まりました。国民にとっては一定の条件下で税控除の仕組みが用意されているので、メリットにもなります。このセルフメディケーションを推進する上では、やはりニーズが大きいです。国民に自分で治療しなさいと言っても、どのような薬を選べば良いのかなどわからないことがおおくあります。そこで専門家がサポートしていくことで、適切な処置が可能になってくるわけです。このような理由から今後も、ドラッグストアでの立ち位置は、しばらくは安定したものになると予測されています。