ドラッグストアの勤務で求められる人
薬剤師として働ける職場の一つにドラッグストアがあります。販売されている商品が多く、薬局や病院に比べてより一般的な利用者と関わる機会が多いです。利用者の日常生活をサポートするお仕事といえるでしょう。年中無休・24時間営業も多く常に需要が求められます。
薬だけでなく生活用品も豊富に揃っています
ドラッグストアのメインは一般的な医薬品の販売業務です。第一類医薬品や要指導医薬品は薬剤師しか販売できません。販売の際は使用方法や注意点を詳しく説明することが求められます。お客様の病状や悩みに合わせた医薬品を薦めるのも大事な業務です。
機能だけでなく価格やブランドなども配慮する必要があります。お客様の細かなニーズを引き出ればより良い提案が可能です。治療中の病気や服用している医薬品の有無も確認します。ドラッグストアの特徴はあらゆる日用品も販売している点です。
全国の市場規模はおよそ数兆にも及び、あらゆる世代に必要な商品を扱っています。いわば社会の大きなインフラも担っているのです。商品は消毒液やばんそうこうなどの衛生用品、化粧品やシャンプーなどの美容品、健康食品などあります。赤ちゃん用の離乳食やオムツ、高齢者用の杖やシルバーカーなど年代を問わず幅広い商品が展開されています。お店によってはお菓子や水、アルコールなど食料品が豊富なドラッグストアもあります。最近では調剤併設型のドラッグストアも増加しています。商品が幅広いため業務も多岐になります。
処方箋を扱う店舗も増えています
調剤併設型のドラッグストアは調剤薬局と同様の仕事を行います。医師の処方箋に従って調剤し患者さんに服薬指導します。お店によっては調剤のみの場合と市販薬を担当する場合で勤務場所が分かれています。服薬指導の際に患者さんから健康相談を受けることもあります。
ドラッグストアは提案できる商品数が多いのは強みになるでしょう。
親身に接客できる人が求められます
ドラッグストアでは一般のお客様が多く来店します。小売業でもあるので接客を得意とする人にはやりがいのある職場でしょう。おすすめした商品を購入して喜ばれるとやりがいを感じられます。
来店者からの口コミで他のお客様を紹介してもらえ名店舗の利益にも繋がります。薬だけでなく個人的な悩みを打ち明けてもらえるかもしれません。店舗の大事な顔となるので、接客スキルの成果をより実感しやすいでしょう。
ドラッグストアでは病院に行くほどでもない悩みを抱えたお客様に対応できます。適切な医薬品を提案すれば患者さんの症状を改善させられます。やりがいを感じればモチベーションの向上にもなるでしょう。もちろんドラッグストアで勤務するにはある程度厳しさもあります。接客だけでなく、品出し・レジ打ち・売り場作りなど求められる仕事は多くなります。細かい作業が苦手だったり行う意思がなければ苦痛に感じるかもしれません。また、土日や祝日の勤務が入る場合もあります。年中無休・24時間営業を行うドラッグストアも多く、希望する日に休暇を取得するのは少し難しいです。全国展開をしている知名度の高いドラッグストアは転勤を言い渡されることもあります。病院や薬局のような臨床現場では勤務しないので高度な医療に関わることは難しくなります。薬剤師でよりスキルアップしたい人には物足りなく感じるかもしれません。