国家資格を取るためのルートについて
国家資格であり、安定的に高収入を見込められるとして人気のある職業の一つが薬剤師です。では、一体どのようにすればその資格を取れるのでしょうか。ここでは、その国家資格の取るためのルートを紹介していきます。
6年制大学の薬学部の卒業で受験資格を得られる
基本的に、薬剤師の国家資格を取るためには大学の薬学部を卒業することで国家資格の受験資格を得られることができます。つまり、大学薬学部を入学することが最初の課題となるでしょう。
当然ですが、高校卒業あるいは卒業見込みのある人しか大学受験資格を得られるため、社会人であっても国家資格を取りたいのならば大学受験から始める必要があります。今現在は6年制の薬学部しかないため、6年間薬科についての知識や経験を積むことになります。
その費用は、私立大学では6年間で1000万円から1200万円、国公立大学では350万円から400万円となり、国公立大学の方がお得ですが当然のことですが競争率・偏差値も高いため入学のためには努力が必要となるでしょう。
4年制大学を卒業した人にもチャンスはある
ただ、例外的に別のルートがあります。それは2017年度から大学の薬学部は6年制に統一されましたが、それ以前までには4年制の薬学部もあったのです。当時は4年制卒業してから国家試験を取るためには、専門の大学院に進学してカリキュラムをこなすことで試験資格を得ることができました。
では、4年制の薬学部大学に卒業した人で国家試験を受けるには、一から6年制大学に通わなくてはいけないのでしょうか。実はそういうことはなく、もうすでに4年制の大学薬学部を卒業していて、これから薬剤師を目指したいと心がけている人は専門の大学院に入学、そして卒業すれば受験資格を得られます。
この場合は、条件つきではあるものの、6年間も勉学を勤しむ必要はなく2年間に短縮されますし、費用も抑えることが可能です。
女性が活躍しやすい国家資格です
では、実際に国家資格を取った人の男女比はどのくらいなのでしょうか。2018年の厚生労働省の調査では、男性は120545人で38.7%、女性は190744人で61.3%となります。つまり、女性に人気のある職種であり、同時に女性が多く働いているため、女性にとって働きやすい環境が整っているのです。
「女性でも社会に出てから活躍したい」と考えている女性にとっても、適した国家資格だと言えるでしょう。