調剤の仕事をする時に手伝ってもらえること
調剤は薬剤師ができる仕事です。ですが、調剤と関係する一定の仕事はこの資格を持っていない人でもできる場合があります。他の人に仕事を手助けしてもらうことで、よりスムーズに調剤の仕事をすることが可能になります。ここでは、このような仕事のことについて解説します。
資格を持たない人にさせることができる作業
薬剤師が資格を持ってない他の人に手伝ってもらうことができるのは、機械的な作業です。作業をする人が自分で何らかの判断をすることができないような作業が、機械的な作業に該当します。
そのために、手伝いをする人が自分で判断をすることができるような作業は機械的な作業には含まれないために、資格を持たない人にかわってもらうことはできません。このような作業に当てはまるのは、シートに包装されている医薬品から、処方箋に書かれている量を取り出すような仕事です。
ただし、このような作業をする場合には、資格を持つ人からの指示が必要になります。指示がなければ他の人に代わってもらうことはできません。資格を持つ人が調べる前に医薬品の数量を確認することも、資格を持たない人に手伝ってもらえる仕事です。
これらの作業は資格を持っている人の目が届く場所においてする必要もあります。
最終的な確認をする必要がある義務
薬剤師が資格を持たない人に手伝ってもらう仕事は、専門的に見て調剤をする医薬品に影響を与える可能性のない作業であることも必要です。医薬品の品質に影響が出る可能性がある作業は、他の人に代わってもらうことはできません。
こうした作業は資格を持たない人に代わってもらうことができないのは、医薬品を服用する患者の安全を守るためです。資格を持たない人に作業の一部を代行してもらう場合でも、最終的に調剤に対し責任があるのは資格を持つ人です。
調剤する医薬品に対し責任を持つために、調剤が完了した医薬品の確認は資格を持っている人が自分でおこなう必要があります。
資格を持っていない人ができない作業
医薬品の種類によっては、資格を持っていない人に調剤の作業を手助けしてもらえない場合もあります。資格を所有していない人が取り扱うことができないのは、軟膏などの医薬品です。
こうした医薬品の重さを量る作業は、資格を持っている人が自分でおこなう必要があります。これらの医薬品を混ぜ合わせる作業も、資格を持っている人だけができることです。