薬剤師になる為に必要な事や課題
調剤や管理、服薬指導などの薬のスペシャリストが薬剤師です。以前より人気な仕事ですが、その仕事に就くには国家資格なので国家試験に合格する必要があります。誰もが受ける事ができず、必ず養成機関である薬学部に入学する事が必要です。この様に仕事に就くまでに越えなければいけない事は多くあります。
この仕事に就くにはまずは難関の薬学部入学
大学の薬学部を受験して合格する事が最初の一歩となります。現在は人材不足から基準が下がった事で薬学部が全国各地にできましたので、昔ほど入学ハードルは高くありません。しかしこれは私立大学に限った事です。大学は国立と私立があり、どちらも国が指定しており6年間定められたカリキュラムをこなします。
国立では6年間の学費は400万円程ですが、私立の場合は6年間で1200万円程が相場となっています。学費差が大きい事から国立大学希望者が多くなる事は当然であり、大学によっては15倍以上の所も多いです。
この高い倍率の国立入学を目指す以外に、もしダメな場合には私立も受験し合格したら本当に私立に行くのかも決めておく事が大切です。私立入学の場合は親の難易度が高くなり、経済的負担の面で十分に話し合っておく事が重要となります。
薬学部に入れても留年率が非常に高い
薬学部に入学できたからと言って卒業まで楽ではありません。理系の中でも特に薬学部は留年率が高い事で知られています。その背景には国家資格を取得する養成校なので、学習量が多く授業の単位がほぼ必修科目です。1つでも落とせば留年となりますし、レポート課題なども多く大学生活は勉強一色になります。
一般の大学生の様に遊ぶ事も簡単ではなくなります。遊びと勉強、提出物とやる事が多く、6年間留年せず卒業できた方は全国の大学の半数以上で6割を切っています。
国家試験は6年間学んできても難しい
卒業が見込まれ、国家試験に合格する事で薬剤師になれます。国家試験の範囲は当然薬学部で6年間学んできた事であり、6年間受験対策をしてきた事を意味します。それでもさらに試験対策をしていないと合格できない程の難易度です。
国家試験合格率は近年では7割を切る年もありますが、新卒者のみだと85%程で推移しています。大学によっては3割の所もあり、合格率はあてにはできませんが毎年3千人以上が不合格になっている試験です。新卒の年に落ちた再受験生である既卒者の合格率は4割程です。
この事からモチベーションが高い新卒の年で合格を勝ち取る事が重要な試験です。