子供がいる家庭を持つ人へ指導すべきこと
薬剤師は薬剤を処方した患者に対し、薬剤を保管する方法を指導しなければいけないことがあります。薬剤を保管する方法まで教えなければいけないのは、保管する方法を適切におこなわないと薬剤を安全に使用できないからです。子供がいる家庭などは特に、薬剤を安全な場所に保管することが必要になります。ここでは、子供がいる家庭に薬剤を処方する場合に指導しなければいけない薬剤を保管するための方法について解説します。
子供の手が届かない場所に保管すべき薬剤
子供がいる家庭を持っている人に薬剤を調剤する時に薬剤師が指導すべきなのは、子供の手が届かない場所に薬剤を保管することです。薬剤を見つけた子供が興味を持ったとしても、手が届かない高さに保管されていれば、子供はそれを手にすることはできなくなります。
非常に年齢が小さい子供の場合には、自分が見たものを薬剤と認識できない場合もあるので、薬の種類によっては間違って飲み込んでしまうと非常に危険です。このような危険を避けるためには、大人が常に適切な場所に服用している薬剤を管理することが必要になります。
子供が手に取ることができない場所として最適なのは、高い所に置き場所がある戸棚などです。戸棚の一番高いところに薬剤を保管しておけば、背が小さい子供ならば容易に届くことはありません。
足場となるようなものを置かないようにする指導
子供の手が届かない場所に薬剤を保管した時でも、場合によっては薬剤を子供が手にしてしまうこともあります。このような危険が発生しないようにするためにも、薬剤師が事前に指導しておくことが必要です。高い場所に保管しておいても子供が薬剤を手にしてしまうことがあるのは、子供が足場となるようなものを探してきて棚の上部にある薬剤を手にする場合です。
ある程度年齢が高い子供ならば、このような方法で高いところにある薬剤を自分で取ってしまうこともあります。このような危険を予防するためには、高いところにある薬剤を取るために子供が足場として使用できるようなものを家庭内に置かないようにする方法もあります。
子供に薬剤の使用を注意をすることの指導
足場を使用して子供が高いところに保管している薬剤を取る可能性がある時には、子供に前もって注意をしておくことで薬剤の誤飲を防ぐこともできます。足場を使って高いところにあるものを取れる年齢の子供ならば、しっかりと薬剤のことを説明すれば、危険性を正しく理解してくれることも多いです。