取得するのにお金はかかるが、一生使える
薬剤師は国家資格ですし、安定した職業と言われ憧れの職業とも言われています。薬学部は増えていているにもかかわらず全国的に不足していることもあり、資格を取ってしまえば就職や転職で困りません。給料も一般的な仕事よりも多くもらえるというイメージがあります。しかし、取得するまでに私学大学へ行った場合はお金がかかるということも覚えておきましょう。
最短でも6年なのでそれだけ学費もかかる
取得までの道のりとしては、高校卒業後は、6年間、薬科系の大学か、大学の薬学部を卒業することが条件となります。そして、国家試験をパスしないといけません。
専門学校や夜間では取得できませんので、必ず大学へ通う必要があります。大学は国公立と私立があります。約70校程度あります。偏差値は国立大学で70〜75と高いです。公立・私立上位大学で60〜69程度です。学力的にも容易ではありません。
学力に自信のない人にとってはかなりの難関といえるでしょう。私立大学の中には偏差値が低めの学校も存在はしますが、国家試験の合格率が低いというデメリットがあります。そして学費の負担が他の学部と比べて高い傾向があります。
私立では総額1000万円以上ということも
勿論、国公立の方が安くなりますがそれでも卒業までに400万円はかかります。私学では、更に倍以上かかります。入学初年度の納付金に関してですと、100〜200万円程度の準備は必要とも言われています。そして、2年目以降も授業料や諸経費の支払いは当然あります。
卒業までの総額は私立では1000万円以上になるのでお金がかかる覚悟は必要です。ただ、一説には高い学費がかかったとしても、その後就職すると、他の一般職よりも給料が良いので学費分はあっという間に稼げるようになったと話す人もいます。
また、結婚や出産、子育てで退職してもまた仕事を見つけやすいというメリットもあります。
一度取得すれば一生生かせる仕事
チャンスは一年に一度の国家試験のみです。この試験に合格しないと卒業しても働くことはできません。試験の合格基準は総得点の65%と決められています。合格率は年度によって多少の違いがあり、60%越え程度で決して高いとは言えません。
そして、資格を取るまでも勉学に大変ですが、中には6年で卒業できないといった方もいるようです。取得した後も他の仕事同様に様々な苦難があるかもしれません。薬剤を扱うわけですから、失敗が患者さんの生命を危険にさらすことになる可能性があります。
慎重な判断が必要です。しかし、その一方で病気やけがで苦しむ人のために働くやりがいのある職業でもあります。一度取得すればずっと生かし続けられるので、長い目で見れば安いと感じられるかもしれません。