本物の処方箋であることを確かめる方法
薬剤師が仕事をするうえで注意をしなければいけないことは、本物の処方箋と偽物の処方箋を正しく区別することです。安全に医薬品を調剤するためにも、偽物の処方箋を見分けることができる能力が必要になります。ここでは、仕事をするうえで知っていなければいけない、偽物の処方箋を見分けるための方法についてご紹介します。
偽物の処方性の疑いがある時にすべきこと
患者が薬局に持参した処方箋が偽物の可能性がある場合にまずしなければいけないことは、受け取った処方箋のコピーを取ることです。処方箋に記載されている薬剤を処方した医師に対し、疑義照会をすることも必要になります。
医師に直接薬剤の疑義照会をすることにより、偽物の処方箋であることがわかることもあります。偽物の処方箋は、処方箋自体が医師によって書かれていないこともあれば、処方箋の内容が一部書き換えられていることもあり得ます。
このような偽物の処方箋を患者から受け取った場合には、調剤をすることができません。偽物であるとわかった処方箋は、証拠のために患者から回収することが最適です。ですが偽物であっても所有権は患者が持っているので、患者の承諾を得てから回収することが必要になります。
偽物の処方箋を回収されることを患者が拒んだ場合には、それを強制的に回収することはできません。このような知識も知っておけば、偽物の処方箋を見つけた時にも適切な対応ができます。
偽物の処方箋が使われた証拠となるものの保管
偽物の処方箋を薬剤師が患者から回収した時には、証拠を保全するためにその処方箋を保管しておくことが必要です。店内に監視カメラが設置されているお店ならば、偽物の処方箋を患者が使用した時の映像も保存することができます。
証拠となるようなものを多く保存しておくことで、より確実に偽物の処方箋が使われたことを立証できます。偽物の処方箋に関する保存行為が一通り終わった後には、警察に偽物の処方箋が使用されたことを通報することになります。
こうした行為を警察に通報しなければいけないのは、法令に違反する行為だからです。安全に調剤をおこなうためには、こうした犯罪もしっかりと警察に取り締まってもらうことが重要になります。
情報提供をしなければいけない団体
偽物の処方箋が見つけた時には、自分の所属している薬剤師の団体に報告することも必要です。こうした団体では、安全な調剤のために偽物の処方箋に関する情報を多く収集しなければいけないので、会員からの情報提供を求めています。
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