かかりつけ薬局で働くために勉強するには
高齢化社会において患者の体調を細やかに管理するかかりつけ薬局の存在が大きくなっており、薬剤師が就職先としてかかるつけ薬局を選ぶケースも増えています。また、就職先の薬局がかかりつけ薬局として活動する場合もあり、認定薬剤師の資格が求められるようになっています。認定試験を受けるには専門の勉強をする他に、認定後も三年おきの資格更新手続きが必要です。
薬局で三年間の実務経験を作ることが条件
かかりつけ薬局で認定を取得して働くにはまず、薬局での実務経験が三年以上あることが求められており、週に三十二時間以上に勤務があり六ヶ月以上の在籍があることが条件とされています。これらの条件を満たしてようやく認定の研修を受けることが出来るようになりますが、時間や手間をかけてでも認定を取って働くことは地域の役に立つやりがいのある仕事だと言えるでしょう。
よその薬局に移動しやすいのが特徴で、一度認定を受けてしまえば次のかかりつけ薬局でも認定の更新だけで働くことが可能です。それだけ全国各地でかかりつけ薬局が必要とされていることになり、人材が求められている証拠と言えます。
対応は二十四時間体制で責任が重大
在宅医療を受けている患者の体調が悪くなった際には、いつでも電話相談に応じるのがかかりつけ薬局の理想です。現在は認定を受けている資格者の人数が少ないことから、数人のみで分担しての電話対応となっていますが、認定資格者が増えれば一人一人の負担を減らすことが出来るでしょう。
患者の体調が悪くなり在宅での治療が困難であるとかかりつけ医が診断した場合には患者は入院する場合もあるため、かかりつけ薬局が連携して病状を報告して今後について決めやすくすることが大切です。
患者が退院した場合にかかりつけ医からかかりつけ薬局を紹介するというケースも多く、常に病院や医師との連携が求められる仕事だと言えます。
市販薬との飲み合わせの相談にも応じる
病院から処方された薬の管理をするだけではなく、市販薬との飲み合わせについてもアドバイスをするのがかかりつけ薬局の仕事です。在宅医療の場合には、常に飲んでいる薬の他に患者の家にあった風邪薬などを緊急で飲むこともあり、実際に服用する前にかかりつけ薬局が相談に応じることになります。
かかりつけ薬局で働く場合にはとくに、市販薬との飲み合わせについて詳しくなっておくと仕事が円滑に進められるでしょう。