免許を取得するために必要なこと
薬剤師として働くためには、専門の免許を取得することが必要です。大学で6年間勉強して試験に合格した人だけが免許を取得することができます。ですが、誰でも免許を取得できる訳ではなく、一定の条件に当てはまっている人は免許を取得することができません。ここでは、免許を取得するための条件について解説します。
免許を取得することができない絶対的な欠格事由
薬剤師の免許を取得するためには、絶対的な欠格事由に該当しないことが必要です。法律で決められている絶対的な欠格事由とは、免許を取得する人がまだ未成年者である場合です。
こうした人は大学で6年間勉強して試験に合格しても、免許をすぐに取得することができません。他に欠格となる理由が何もなければ、成人になれば免許を取得することができます。
免許を取得することができない相対的な欠格事由
相対的な欠格事由に当てはまっている人も、薬剤師の免許を取得することができません。これから免許を取得したいと考えている人は、こうした事由に自分が当てはまっていないかどうか確認することが必要です。
相対的な欠格事由は、絶対的な欠格事由より種類が多くあります。そのために、一つの事由に当てはまっていない人であっても、他の事由に該当していることもあり得ます。この資格の免許を取得できない相対的な欠格事由の一つは、心や体になんらかの障害がある場合です。
心や体に障害があっても必ずしも免許を取得できないわけではなく、この仕事の業務を適正にすることができないほど障害が重い場合に、免許を取得することはできません。そのために、障害を持っている人であっても業務をすることに問題がなければ、免許を取得できる場合もあります。
厚生労働大臣が判断している免許の欠格事由
この資格の免許を取得することができないのは、精神もしくは視覚の機能の関する障害を持っている人です。これらの機能に障害があることにより、仕事をするために必要となる認知能力が欠如している場合に、免許を取得することができません。
意思の疎通をするための能力や判断をするための能力が欠如している場合にも、免許を取得することはできません。これらの欠格事由に該当するかどうか決めているのは厚生労働大臣です。そのために、厚生労働大臣が認めれば欠格事由に該当する可能性がある人でも、免許を取得できる場合があります。
不明な点がある場合には厚生労働省などに問い合わせをすることができます。