資格を持つ人が働いている職場の数の変化
薬剤師の資格を持っている人は、さまざまな職場で働いています。この資格を持っている人が働いている職場の割合は、時代と共に変化しています。ここでは、この資格を持っている人が働く職場の数の変化について解説します。
薬局で仕事をしている人の数の変化
薬剤師の資格を所有している人は、1960年代の初めには6万人程度しかいませんでした。それから50年後の2010年代の初めには、この資格を持っている人の数は27万人以上になりました。
この50年間の間だけで4倍以上資格を持っている人の数が増えています。この資格を持つ人の数が増えたのは、働くことができる職場が増えたことも一つの理由です。薬局やドラッグストアの数もこの50年間で大幅に増加しています。
1960年代の初めにこの資格を持っている人の中で、薬局で働いていた人の数は23000人程度しかいませんでした。ですが2010年代になるとこの資格を持っている薬局で働く人の数は14万人以上にまで増加しました。非常に多くの人が資格を取得した後に薬局やドラッグストアで働いていることが、こうしたデータを見ればわかります。
病院で働く人の数も増えている仕事
病院で働いている薬剤師の数も、50年間で大きく増加しています。1960年代の初めに病院や診療所などの医療施設で働いていたこの資格を持つ人の数はおよそ9千人でした。
ですがそれから50年が経過した2010年代には、病院で働いているこの資格を持っている人の数は5万人を超えています。この50年間で病院で働く人の数は5倍以上に増えているのは、この資格を持っている人を必要とする病院の数が増えたことも大きな理由です。
現在の日本では高齢化が急速に進んでいるので、高齢者を治療するために必要な病院も増えています。
それ以外の場所で働いている人の数の変化
病院や薬局以外の場所で働いているこの資格を持っている人の数も増えています。医薬品に関係する企業で働く人の数も増えていて、こうした企業で働いている人はさまざまな仕事をしています。
1960年代の初めに医薬品の会社で働いていたこの資格を持つ人の数は1万人程度でした。それから50年が経過した2010年代には、医薬品の会社で働く人の数は47000人以上まで増えました。これらの会社でこの資格を持っている人がしているのは、医薬品を製造する仕事や販売する仕事です。