国民の健康をサポートする健康サポート薬局
健康サポート薬局という薬局で働いている薬剤師もいます。健康サポート薬局は薬局の一種ですが、いくつかの点で通常の薬局とは違いがあります。ここでは、薬の専門家も働いている健康サポート薬局の情報について解説します。
特定の基準を満たしている健康サポート薬局
健康サポート薬局とは、特定の基準を満たしている薬局のことです。こうした基準を決めているのは、日本全国の薬局を管轄している厚生労働省です。健康サポート薬局として営業するために満たさなければいけないのは、業務をおこなうための体制に関する基準です。
店舗で使用している設備についても一定の基準があり、これらの全ての基準を満たしている薬局だけが、健康サポート薬局として営業できます。上記のような条件に適合している薬局が健康サポート薬局になるためには、必要な届出をすることも必要です。
この届出をしなければいけない相手は厚生労働省ではなく、店舗を営業している地方自治体の知事です。この届出は2016年の10月からできるようになりました。条件を全て満たして届出も完了した薬局は、健康サポート薬局ということを消費者に表示して営業することができます。このような制度が作られたのは、消費者が安全に健康を維持するためのサポートを受けられるようにするためです。
健康サポート薬局で働く人の仕事
健康サポート薬局で働いている薬剤師は、患者が所有している医薬品の管理を適切におこなうことも必要です。医薬品を正確に管理するためにしなければいけないことは、残っている薬の数を患者から確認することです。
患者に直接確認することができない場合には、患者の家族から残っている薬について聞くことができます。このようなこともしっかりと確認をしなければいけないのは、患者の健康をサポートするために欠かせないことだからです。
患者やその家族からの聞き取りにより、使用されないで残っている薬があることがわかった時には、まずその薬を使用できる期限について調べる必要があります。
健康サポート薬局がおこなうその他の取り組み
使用期限が経過していない薬が残っている場合には、新しく調剤をする医薬品の数を減らすことができます。こうした取り組みをすることにより、残っている医薬品も有効に活用できます。健康サポート薬局の薬剤師は、使われない薬が発生する理由についても調べる必要があり、場合によっては患者に対して薬の正しい飲み方の指導をしなければいけないこともあります。