夢の選択肢としての薬を扱う仕事
仕事を選ぶとき、大多数の人はその仕事に求める何かを持っているはずです。ライフスタイルに合った待遇のところとか、その先の夢のためにステップアップできるところとか、そういった理由は必ずあるでしょう。どんな仕事にも言えることですが、たとえば薬を扱う仕事には大きな責任があり、またそれがやりがいにもなります。しかし、この職業に就くにはかなりの努力も必要です。
夢を勝ち取るには強い思いと目的が必要
職業選択の自由とは、国民一人一人に与えられた権利です。何も今さら改まって言われるまでもなく、あたりまえのこととして捉えているのではないでしょうか。しかし、その自由という言葉がなかなか難しいと考える人もいます。
パイロットとか、サッカー選手とか、子供にはありがちな夢も悪くはありませんが、それを叶えるためには努力が必要です。その努力が実を結ぶとき、言葉では言い表せないほどの感動が待っています。
薬のプロフェッショナルである薬剤師になるための努力も同じです。ただ漠然となりたいという気持ちだけでは難しいでしょう。この職業に就くためには薬科大や大学の薬学部に入り、資格試験をクリアして、そして就職しなければなりません。よほど強い思いと目的がなければ到達することはできないのではないでしょうか。
薬を扱う仕事の重要性とはいったい何か
たとえば頭痛で苦しんでいるときに、その痛みを和らげるために薬を服用します。でもこのとき、何でもいいから手持ちの頭痛薬を使えばいいというわけではありません。その症状に合ったもの、またその人の体の状態にふさわしいものでなければ、逆に病状を悪化させてしまう恐れもあります。
それに副作用のことも考えなければならないでしょう。その判断が難しいわけです。とても素人の手に負えるものではありません。この場合、正しい判断ができる専門の人が薬剤師です。薬は正しく服用すれば病気にも怪我にも効果を発揮しますが、間違えて服用すれば毒にもなります。
こう考えたとき、この職業がいかに重要であるかが分かるのではないでしょうか。
薬のプロフェッショナルのこれから
高齢化の波は容赦なくこの日本を飲み込んでいきます。なにも年をとることが問題だというわけではなく、それを受け入れる体制がまだ整っていないことが社会的な問題になっているわけです。福祉面もそうですが、医療のことも心配になってきます。
高齢者が増えれば薬も必要になるでしょう。薬を扱う仕事はますます忙しくなります。薬剤師は薬を必要としている高齢者に、解りやすくその服用方法や考えられる副作用などを説明しなければなりません。
言葉で言うことは至極簡単なことですが、実行となるとこれほど難しいものはないでしょう。言葉一つ間違えることは許されません。それだけこの仕事には責任があり、またやりがいにも繋がるわけです。