大切な人を守るための正しい薬の服用
人の命は尊いものであることは言うまでもありません。それを外敵から守ることも生きるためには必要です。外敵と言ってもそれは何も危害を加える人的な敵だけではなく、自然からのものや、あるいは持病的なものもあります。これらの敵から身を守るために医薬品があり、それを正しく使用できるように導く役割を果たすのが薬のプロフェッショナルです。それではその薬のプロフェッショナルの仕事とはどんなものなのでしょうか。
使用上の注意が読めない子供には要注意
ドラッグストアなどで手軽に購入できる医薬品には、その薬の効能や利用方法が記されています。それはパッケージの箱の裏側や別紙に詳しく書かれているのが普通です。やはりこうした薬は人の健康を大きく左右するものですから、商品を世に出すメーカー側ではかなり慎重にならざるを得ないでしょう。
そうした配慮は利用者にしてみれば喜ばしい限りです。しかし、せっかく事細かく説明が書かれていても、それを読むことができない小さな子供の場合はどうでしょうか。あるいは読むことはできても正しく文章を理解することができないときには大変です。
こんなときには大人がサポートしてあげることが必要でしょう。
服薬を拒否する高齢者には手厚いサポートを
薬には使用上の注意などが記されていますので、安心して服用することが可能です。しかし、ここで一つ問題も出てきます。それは薬のパッケージの箱なり別紙に記された効能や利用方法は字が随分と小さいということです。
視力の低下した高齢者には読むことはできません。また、視力が良い人であっても、あれほど長々と書かれた文章を端から端まで読んで理解しようとする人がいったい何人いるのか疑問です。高齢者の中には薬の服用事態を拒否する人もいます。
こうした状況の中で薬剤師の使命はやはり患者さん一人一人に対して手厚いサポートが必要です。そのためにも患者さんの気持ちを十分に理解することが大切でしょう。
薬の服用をサポートする大切な職業とは
患者さんやお客さんに薬を提供するとき、調剤薬局やドラッグストアの方で何らかの対応が必要になります。すなわち、そこで接客をする薬剤師が服用に必要なことを教えるということです。これは資格を持たない人ではできません。
特に年々増え続ける高齢者にとっては本当に重要なことです。たとえそれがありふれた風邪薬などであっても、服用に関して少しでも危惧されることがあるならば、それを解りやすく説明することが、言わば薬剤師の役割だと言えます。