全国で活躍できる職場があるのが魅力
薬剤師を目指すには国家資格に合格することが不可欠です。大学の薬学部で養成課程を修了し、大学の試験に合格することで受験することができます。試験は年1回のみなので、大学卒業後に合格することを目指しましょう。一度合格して免許を取得すれば幅広い就職先が待っています。
年1回の国家試験に合格することが条件です
国家試験は年に1回、全国の都市部で2日間行われます。合格率は薬学大学でバラつきがありますが60~80%を推移しています。科目は「薬剤・薬理・衛生」のほかに物理や倫理なども薬学に限らず幅広い分野から出題されます。
不合格になった場合は翌年受験できます。申し込んだら誰でも受けられるわけではありません。まずは大学での試験に合格しないといけないのが一般的になっています。
受験前の段階で受験者を絞り込んでいるので合格率の平均は高い傾向にあります。資格を取得する前提で就職をすることになります。大学では薬学だけでなく幅広い知識に取り組んで国家資格に合格することを目標としています。
薬局や病院などでの勤務が一般的
国家試験に合格したら薬剤師免許を取得することで働くことができます。ほとんどの方はこの資格を使ってどの職場で働くかを選ぶことになるでしょう。基本的な仕事がありますが、職場によっても業務内容は若干違ってきます。
それぞれの職場の特性や魅力を知ることで、自分の働き方具体的にイメージする事が今後のために大事です。一般的にイメージに浮かびやすい職場といえば調剤薬局です。来店した医師に基づいた処方箋を患者さんが持ってきて薬を調剤していきます。
症状をチェックしながら適切な薬を処方したり飲み合わせを確認したり大事な業務をこなします。患者さんとのコミュニケーションを介して専門的な知識を活用する職場といえます。最先端の医療で働きたい方は病院が魅力的な職場となります。
チーム医療の推進もあり、薬の専門家としての知識と技術は常に求められています。キャリアアップとしての職場も向いています。
将来の薬や医療に貢献する製薬会社
薬局や病院などが主な勤務先ですが一般企業でも人材を募集しています。一般企業はいわゆる治験や新薬開発などを行う製薬会社が主です。新薬の開発は行われており、医療も日々進歩しています。
将来改善が見込めるかもしれない病気の新薬に直接携われるのでやりがいとしては十分大きい仕事です。新薬の効き目を確認するための治験にも拘わります。治験をするにあたって被験者へ説明をしたり、管理やデータ収集の作業も行います。
募集人数が多くないので就職へは毎年狭き門となります。しかし、就職できれば他の職場では得られない経験が確実にできます。医薬業界への発展に貢献したいなら一般企業も目指してみましょう。