今後の日本の医療に欠かせない存在
最近耳にすることが多いプライマリ・ケアとは、国民の健康福祉に関わるあらゆる問題を総合的に解決していこうとする地域での実践活動のことを指しています。特に、高齢化が進むなかで、プライマリ・ケアを念頭に置きながら医療ニーズの多様化や新しい医療システムの構築が求められています。そこで注目されているのが、プライマリ・ケア認定薬剤師です。ここでは、その特徴に関して詳しくみてまいります。
地域の医療に貢献できるやりがいのある仕事
プライマリ・ケア認定薬剤師は、プライマリ・ケアの実践に必要となる知識、技術および態度を修得し、地域医療に貢献することを目的としています。認定されることで、地域医療の現場で医師や看護師、介護職、福祉職など様々な専門家と連携・協働しながら、地域医療実践の担い手として従事していきます。
そのため、専門家と連携しながら医療実践を進めていけることは大きなやりがいに繋がります。一見難しい仕事のように感じますが、患者さんの身近にあり、なんでも相談にのる総合的な医療を推進していく大切な担い手と言えるでしょう。
そのため、薬の知識以外にも疾病にかかわる情報や、コミュニケーション能力が求められる仕事となります。
常に患者さんに寄り添うことが求められる仕事
病院などに勤務するだけでなく、地域で活躍する団体などに所属して、在宅で治療できる会社や薬についての相談会などにも参加します。また、患者さん一人一人の状態を見ながら看護師などと一緒になって総合的な治療方法を考えていきます。
そのため、患者さんとのコミニケーションをとる機会が多いと言えるでしょう。人と接することが好きな方には向いている仕事となります。使用する薬によっては患者さんの治療に対する前向きな気持ちを失ってしまうようなものもあるので、この様な事態を防ぐためにもより専門的な知識が必要となります。
さらに、その患者さんがどの様な薬が大切なのかを今までよりも細かな視点で考えていくことも必要となります。
目指すために予め必要なこととは
この認定を受けるためには、必要な単位を修得したり、定期的に行われる研修を受けなければなりません。難易度はそれほど高くはありませんが、高い意識を持って挑むことが大切となります。また、医療において総合的な知識も常に兼ね備えておく必要があります。
プライマリ・ケア認定薬剤師は現在、需要に対してとても少なく、認定を受けるための研修制度に対して協力的な医療機関も増えてきています。その様なところに勤務しながら、認定を目指す薬剤師の方も増えています。プライマリ・ケアが浸透していない日本においては、今よりももっと必要になってくる役割と言えるでしょう。
自分自身の可能性を広げたい、スキルアップしたい方は一度検討してみると良いでしょう。