経験無しジャンルへの応募が不安な方について
国家資格職である薬剤師の転職については、サラリーマンよりも有利となりますが、未経験のジャンルに対する場合では、これらといえど誰しも不安になるものでしょう。そして、これまで培っている人間関係もリセットされますので、前職で通じた常識に関しては全く通じず、一から職場ルールを覚えなおしていく必要があります。
年齢よりも大事であることについて
では、40代や50代以上の薬剤師においての未経験の転職に関しては圧倒的に不利であるのかというと、そんなことはございません。実のところ年齢以上に大事な要因があります。それは気配りや目配りであり、一言で言うと人柄になります。
つまり、人柄がよくないと若くてもこれらについては上手くいきませんので、人柄がよい場合は年配でも成功するでしょう。また、あるエージェントの方については、某企業の希望退職者の再就職支援を要請されており、人数は8人程度で、どの方もこれらの資格は持っているものの年齢については60歳手前でした。
では、この内の何人が再就職について決まって、その後も長く働き続けられたのでしょうか。答えは全員となります。
どの業界でも5割〜6割の割合でも経験無しok
また、意外に思われてしまうかもしれませんが、調剤薬局や病院、ドラッグストアや企業など、どの求人先においても未経験okとしている割合に関してはそれほど変わることなく、およそ5〜6割となります。しかし、これには、カラクリがあり、例としては、企業がその典型となりますが、経験無しの40代以降の募集者に対しては、ほとんど門戸を閉ざしている所もあるでしょう。
どうして、こうしたことが発生しているのかといえば、現在の法律においては、求人募集要項において年齢による制限を認めていないためとなっています。つまり、雇用側としては「経験無しなら20〜30代OK」と募集要項に対して書きたいところを、「経験無しOK」としか書けません。
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経験無しの場合は年収が落ちてしまうのか
そして、これも求人先によって違ってきますが、経験者と比較してやや年収が落ちてしまうのが一般的となります。また、製薬会社などの企業に就職した場合には、経験者と経験無し50〜60万違うといわれることも普通にあります。
では、(経験無しの)自分の場合についてはどの位年収が落ちてしまうのか、そして、これに関しては個別交渉によって決まり、求人先が「経験無しなら年収400万」と言ってきていますけど、自分としては年収は450万が欲しい場合には、エージェントに代わって交渉してもらいましょう。
つまり、満額の450万を勝ち取ってくれるかもしれませんし、「経験無しだと430万が限界らしいです」と年収430万を勝ち取ってくれるかもしれないでしょう。当然ながら、断られる可能性もあるでしょう。