在宅医療における薬剤師の役割は何か

2017年08月12日
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薬剤の専門家が医師や看護師と共に患者の自宅を訪問したり、医師の指示のもと単独で訪問することで、薬に対してよりふさわしいアドバイスをすることができます。これまで医師がしていた薬ついての説明や、看護師が担当していた薬の管理などを代わってよることになるので、医師や看護婦の負担が軽くなります。

また患者の治療による症状の変化に応じて、一回の薬の量や飲む回数などを調整します。何らかの理由で動くことができなかったり調剤薬局まで行けない人に、訪問医療をした医師からの処方にしたがって薬の調剤をして自宅まで薬を届けたり、医師に同行して薬の適切な処方のアドバイスをすることもあります。

高齢になって体の不調が様々な所に現れるようになると、複数の病院にかかり薬の量が多くなることがあります。その場合には薬の飲み合わせによる副作用の心配があるので、患者やケアに関わる人に安全な服用方法の説明します。

また、薬の種類が増えることが原因で起こる飲み残しを減らすための対応をします。薬の飲み残しは在宅高齢者だけでも数百億円にも上ると言われていて、日本経済を脅かす要因の一つになります。そのうえ正しい用量や用法で服用しないと、治療効果が軽減するだけでなく体調不良を招くことがあります。

ですから薬剤師が在宅医療の際に飲み残しがないか確認して、もしあった場合には一度の服用ごとにまとめるなどして、処方された薬を確実に飲む工夫をし服用状況を改善します。薬剤師は薬剤に関して高い専門知識を持っていますが、在宅医療ではそれに合わせてコミュニケーション能力も必要です。

患者に接するだけでなく医師や介護士などそれぞれの分野の専門家など、多くの人たちとの連携が必要になります。患者や家族の要望を聞きながら専門家の知識を合わせて、お互いに意思の疎通を図れば治療効果を高めることにもつながります。

また医師の同行がない場合には薬に関する事だけでなく、バイタルチェックや介護用品の相談などにに応じることもあるので、治療がスムーズにいくように専門分野だけでなく広い知識を身に付けていなければいけません。

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