正社員以外の職を求める人が増えています
全国で人出不足が言われる時代になり、その求人倍率は全業種において1%を超えるまでになっています。しかしその中でも突出して人材が足りていないのが、薬剤師の職となっています。求人倍率はなんと10%を超える状態が、続いています。この傾向は、いつまで続くのでしょうか。
人材不足が長く言われて来ている職業
2006年に6年制に移行した時に、2年間において人材不足が出ると言われましたが、その後になっても変わらずの不足状態が続いてしまっています。大学の数が増えたり、学生の数が増えた訳ですが、国家資格合格に至るまでの学生の数は、以前と変わらないと言う結果になっているのがその原因とも言われています。
また、この時代には団塊の世代と言われた人が、一斉に退職時期を迎えたことも、人材不足に輪をかけたことが重なり、悪い条件になってしまったのでしょう。そのため徐々に、人出不足解消に至るケースが増えて来ているのですが、今度は地域によって人材が不足すると言うことになってしまっています。
調剤薬局やドラッグストアが広く展開
日本社会が高齢化と言うこともあり、病院を利用する人が多くなっています。病院を利用する人が増えることで、処方箋から薬をもらうと言った人も増えることになり、薬剤師の仕事が増えると言うことになります。医薬分業から調剤薬局が乱立気味となったのですが、調剤薬局には資格を持った人が必要なことから、多くの人材が求人されました。
また最近では、ドラッグストアの進出も多くなり、一店舗でも複数の資格取得者を必要とすることから、この業界にも多くの人が流れるようになり、更に人材不足になったと考えられます。そして、女性に人気の職業と言うこともあり、女性の活躍が目立つ職場と言うことも、人材が足りなく理由とも言われます。
女性の割合が多い職業と言う問題点
女性が、結婚・妊娠・子育てとなる時、一時的にも職を離れる人が多くなります。女性の割合が多いこともあり、常にその時期においては人材が不足してしまう訳です。
また、一度職を離れた人が再度働き出すには、家庭の事情もありなかなか難しいとも言われて来ました。そのため正社員を求めず、パート職として働くことを希望する人が多くなりました。自身が希望する時間帯で仕事がすることが出来、子育て等において悪い影響がない生活を求めているからです。
そして復職にあたり、再度の教育をする企業も増え、安心して仕事に就くことが出来る環境も増えたことも、一因となっているようです。パート職で働く人が増えることで、この人材不足の解消にもかなり役立つことになると考えられています。