薬剤師のスキルを保つ研修認定の制度とは
薬剤師のスキルを保つ認定の制度は、新薬などの新しい知識や実務能力を維持していることを証明してくれます。公的機関が有効期限付きの認定証を発行しますので、信頼性の高いものとなっているのが特長です。以降では、制度の概要や、利用するために必要な手続きをまとめます。
専門職としての力量を保証する制度とその概要
この制度を活用することで、スキルを磨き続けている専門職であると認定されることになります。認定制度であり、一定期間、所定の集合研修に参加し、単位の取得などを通じて、能力向上と維持に努力をしている専門職であると証明してもらえます。
平成6年4月より開始した制度であり、公益財団法人・日本薬剤師研修センターが証明証を発行してくれます。また、これには有効期限がありますので、現在の実力を反映していると考えることができ、制度の信頼性を担保しています。
新規は4年以内に、以後の更新は3年毎に実施することが必要です。今後は、薬局に設置が義務付けられていることから、需要が高まっている資格です。
制度を利用することのメリットとは
専門職として自己研鑽に努めていること、現場での実績があること等を公的機関が保証していますので、患者さんもしくは、お客さんに信頼されるとともに、安心を与えるメリットがあります。
また、本人のキャリアに磨きをかけることにもなりますので、専門性のある知識や経験を第三者にアピールすることができます。したがて、転職に有利に進めることができ、常に維持しておきたい資格であると言えます。高齢化社会を迎え、薬に対しての高い知見やアドバイスを求めるニーズがあることが背景となっています。
日進月歩の新薬や、新しい医療技術に対する深い知識がある専門家の必要性が背景となっているからです。
制度を活用して認定されるまでの流れ
以下に、認定を受けるために必要な手続きを見ていきます。取得した単位を記録するためには、専用の手帳が必要となりますので、センターに申請して購入するところから始めます。
定価514円(税込)にて販売されています。次に集合ワークキングに参加しますが、ビデオやネット上のラーニングシステムを利用する等、いくつかのタイプがあります。その他、特定講座の受講などを通じて、受講シールを集めて手帳に貼付することを繰り返していきます。
40単位以上取得したら、申請が可能となります。そして証明証が交付されるという運びとなります。以降は3年ごとの更新が必要となりますので、日々の自己研鑽に励むことで、スキルを最新の状態に保つことができます。