男性の割合がまだまだ少ない職業です
人員に過剰な時代が来ると予想されていた薬剤師業界です。2006年から薬学部の教育が6年制になったことから、薬科大学や大学の薬学部が急増したことにありました。しかし、その6年制を終えた人たちが卒業し、社会に出て来ているのですが、その人材不足が解消されたと言う声は、聞こえて来ません。そんな理由を探してみました。
医薬分業とドラッグスストアの急展開が
教育制度が変わったことで、人材の創出が増えると予想されたのですが、4年制から6年制に変わったことで、2年間卒業生が出ないこともあり、その時の不足解消問題が、未だに尾を引いていると言う意見もあります。求人倍率も他の職業を大きく引き離しており、医者同様に高い数字が続いています。
人材が不足している理由のひとつに言われのが、調剤薬局やドラッグストアの存在です。医薬分業から大きな病院のそばには、いくつも調剤薬局が出来るに至りました。
そのことで人材を多く確保する必要があることから、求人競争が激しくなっています。またドラッグストアでは、店舗の急な拡大が続き、営業時間も長い所が多く、人材も多く必要になっています。
男性の数が少ないことも原因のひとつ
この職業に就く男女に割合を見てみると、おおよそ3割が男性で7割が女性となっています。男女平等と言う観点から、男も女も同様に働く時代になっているのですが、まだまだ問題点も残っていると言うのも現状です。
その要因のひとつに、結婚と言うものがあり、出産と言う女性ならではのことも影響して来ています。つまり、この職業に就いた人くは、将来一度は退職するか、休職することになる人の割合が、非常に多いと言うことです。
特に育児を育てている人の仕事復帰までは、相当な時間が必要になります。その時間が長く経過したことから、業界内におけるシステムや薬の内容も違って来ていることもあり、復帰に二の足を踏むと言う人が多いのも現実と言われています。
結婚相手によって職場が変わることも
女性が多い職業と言うことから、結婚相手によって職場を辞める人も多いこともあります。それは、ご主人となった人の勤務地に合わせて暮らしを始める人が多く、今勤務する場所では、通勤が出来なくなると言う現実もあります。
また、ご主人の転勤に合わせ、遠隔地へと行ってしまう場合もあり、退職や離職が止む得ないものとなってしまうことも多くあります。そんなことから世の中には、潜在している人や休業している人が多くなっていることになります。
この人たちの、職場復帰が多くなることで、人材不足解消に努めることが出来ることになるはずです。手作業で薬の種訳が多い仕事が、機材などの利用が出来るようになると、少ない人数で仕事が出来ることも考えられ、薬剤師不足解消に役立つことが期待されています。