品質管理の仕事や年収と将来性について
QC(Quality Control)については、新薬の開発過程において必要となる治験による実施基準(GCP)や治験実施計画書などについてチェックしたり、実際における治験が適正に行われているように品質による評価や検証を行う職種となります。
求められるスキルや資格について
QCに求められる主なスキルとしては、治験全体に関する知識があり、臨床試験全体についての業務内容を把握していくことはもちろん、GCPや標準業務手順書や遵守項目といわれる治験関連資料による適合性について細かくチェックしたり、実施医療機関の名称や治験担当の医師の氏名などについてもミスが無いように確認していくことが求められています。
そのために治験が適正に行われているように治験関連法規に関する知識を持ち、そして、CRAやDM、MW担当者に対してコミュニケーション能力を活用しながら適切な指示を出していくことも重要となります。また、CROの中においてはこれらに関しては少し損な役回りでもあるでしょうが、治験によって問題無くデータを収集した上で、国へ薬事申請を行っていくためには重要な役割を担っています。
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これらとして転職する主なメリットについて
そして、薬剤師として働く大きなメリットとしては、仕事を通じて治験全体について知識を付けていくことができるといったポイントとなります。つまり、1つの臨床試験を最初から最後まで見ることによって適正な治験実施に対して必要な知識をマスターした上で、特に臨床実施基準や治験実施計画書といわれる専門的な知識を深めていくことができるようになります。
また、1つの治験が終わるまでに短いものであっても6、7年はかかると言われており、開発されている新薬をいち早く販売していくためにもスムーズな臨床試験が求められています。つまり、これらは無駄なく適正に治験が行われているかについてチェックしていくのが主な業務であり、スキルアップすることによって、さらに収入が高いPLへのキャリアアップしていくこともできます。
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転職する前のチェックポイントについて
また、これらへ転職していく前にチェックしておきたいことが治験業務に関する経験の有無となります。そして、求人案内においては「経験者優遇」や「未経験者歓迎」に分かれており、未経験で応募する場合に関してもこれらの免許などが条件となっているところがあり、一般企業からこれらへ転職することもできるでしょうが、CRAやDMなどの治験業務を経験していれば採用に有利になるでしょう。
なお、資格手当を支給してくれるCROもありますので、求人情報をチェックするだけではなく、面接時においては手当額について確認しておくようにしましょう。また、CROは女性もたくさんいる職場ですので育児休暇制度を設けているところもあるでしょう。
しかし、具体的な取得基準や休暇日数などをきちんと確認されていくことをおすすめしています。