さらなる薬のスペシャリストの存在が求められる時代
薬のプロフェッショナルの存在が不足しているという問題はあちらこちらで囁かれていることですが、高齢化社会がますます進むにつれ、この問題も大きなものとなっていきます。さらなる薬のプロフェッショナルの増員が求められているのですね。
薬に関して多大な知識を持つスペシャリストの存在
おそらくこれは昔からそうなのかもしれませんが、人が生きて行く上では常に何らかの障害があるものです。それはたとえば人体に影響するような病気だったり怪我だったりするわけですが、その予防や健康維持などのために、薬というものが発明されたのですね。
そして、今やそれはこの現代社会での生活には欠かせないものになっています。その薬というものが一般の人の手に届くまで、また服用されるまで、薬に関して責任を持つ人が高度な薬学を修めた専門家である薬剤師というわけですね。
ただ、この職業の大切な役割はそれだけではなく、薬に関して相談に乗ったり、アドバイスを与えたりもします。これも大切な業務なのですね。
薬のプロフェッショナルの存在が求められている
この薬剤師の資格を持つ人が働く職場というのは、よく町で見かけるような処方箋の看板が掲げた調剤薬局を始め、製薬会社などで医薬品の研究開発や製造に携わったり、ドラッグストアなどの店舗で第一種医薬品の販売にあたったり、保健所などの施設で公務員として働く場合などがあります。
この他にもあります。たとえば、病院などの医療機関の中で、医師や看護婦などと連携して医療にかかわることや、行政機関で麻薬の取り締まりなどを行う場合もありますね。働く現場というのはけっこうあるのですが、今問題視されているのが、この薬のスペシャリストが圧倒的に足りていないときこと。
これが深刻な問題とされています。
将来的には在宅薬局という新たな分野も出てくる
このように薬剤師が働く現場として、今はかなり多くの職場が存在するわけですが、その職場に対して薬のプロフェッショナルの存在がまったく足りていないことが問題だということを話しました。この問題はもっと深く考えていくと大変なものであることが分かります。
今、日本は高齢化社会に突入していますが、高齢者が増えればそれだけ薬の需要も増えるわけです。たとえば、在宅医療などもどんどん増えていくことでしょうね。そうなれば、薬を担当する方も同じく在宅医療に携わることになります。
これは在宅薬局と言われるもので、在宅医療や在宅介護を行っている自宅へ薬のプロフェッショナルが訪問することを言います。当然のことですが、さらなる薬のプロフェッショナルの存在が求められるわけですね。